左右で性別が違う虫がいるわけ
夏休み!クワガタ!!
夏休みと言えばクワガタムシをとりに行く小学生は多いんじゃないでしょうか?
採集していると下の様な左右で性別の違くクワガタに遭遇したことはありませんか?
こんなクワガタに遭遇したらめちゃくちゃ驚きますよね笑
この現象はクワガタだけでなく昆虫や節足動物に10,000分の1の確率でみられる現象みたいです。
また鳥にもみられます。
ここでふと、左右で性別の違う人間なんてみたことないと思いました。
なぜ昆虫や鳥ではみられる現象なのに人間にはみられないのでしょうか?
性別の決定の仕方が違う
それは昆虫と哺乳類では性別の決め方が違うからです。
哺乳類はさまざまなホルモンが分泌され、ホルモンを細胞がキャッチし細胞が変化します。
例えば、下垂体前葉腫瘍ではプロラクチンという産後の女性で多く分泌されるホルモンが過剰分泌されます。
この病にかかると遺伝子が正常な男性でも下図の様に乳房が大きくなり乳汁がでるようになります。
逆に女性では卵巣からエストロゲンというホルモンが分泌されることで
月経が起きたり乳房が大きくなります。
エストロゲンの分泌が少なくなってしまうPCOSという疾患は月経が止まったり、
男性ホルモンが過剰に作られて毛深くなったりします。
<<少し難しい話になりますが、、、、>>
お腹の中にいる女の子が男性ホルモンが過剰に分泌される疾患にかかると、
おちんちんの様なものがついて生まれてくることがあります。
ペニスとクリトリス、陰嚢と大陰唇は初めは同じで性ホルモンによって分化していくからです。
昆虫の場合は、、
なんと昆虫にはホルモンがありません!!
哺乳類と違って驚きました笑
医学部で学んできたことが昆虫には通用しないのでとても残念です笑
昆虫の細胞分裂は、初期段階ですでに個々の細胞の行く末が決まっていて
最初から、細胞1つ1つが後々なにになるか運命を背負っているそうです。
細胞の性別はX染色体とY染色体の組み合わせによって決定されます。
蝶の場合、その組み合わせは
メスとなるのはXY、オスとなるのはXXの組み合わせです。
一番最初の細胞分裂でエラーが起きると、分裂の結果生じた2つの細胞には
性染色体が通常通りに分配されず一つの体に別々の性別の細胞が入り混じります。
オスの細胞とメスの細胞。二つの細胞がそれぞれ集まって
オスの領域とメスの領域ができていくんですねぇ〜
鳥は??
鳥でも左右で性別が違う場合があります。
鳥は人間と同じ様にホルモンが作用することで細胞が変化します。
では雌雄モザイクは存在しないはずじゃ、、、、??
詳しいことは明らかになっていませんが卵子に精子が二つ飛び込んできた説が有力らしい。